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チョコレートのれきし
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あらすじ
子どもにうざいといわれたともだちは気絶し
夢の中でククルカンに会い、チョコレートの奥義を得るが
目が覚めればそれもわすれてしまうことにきがつく
一方家ではおくさんが部屋の掃除をしていた

*****************
ランラランラランランラン そうじは楽しいなー
そうじは楽しいなー

きょうはモップをつかってー
掃除は楽しいなー
掃除機はダイソンDC12(デーシーツエルブ)だー
掃除はたのしいなー

おとうさんの部屋はよごれてるー
掃除はなんかたのしいなー
カドも掃除してー
「おおっと、なんかすいこんじまった」

「ヤア、ママ」

「あっ、たんなるごみの山かとおもったらおとうさん、
そんなごみんなかでなにやってんの?」

「ウン、考え事してたら寝ちゃったみたい
その前に、けつにそうじきがくっちゃ
ってるから、スイッチとめてくんない」

「あ、悪い悪い。で、なにかんがえてんの?」

「ウン、スイッチ切れてないって」

それはこういうわけ
とってもかなしいわけ
チョコレートのほろにがい
歴史を二人に教えようとして
勢い勇んだものの
とりだしてみたら、右を向いても左を向いても
悲惨な話ばかり
これじゃあモテませんよ
これじゃあモテませんな

それでもふんばってしゃべりどおしたんだが
とうとう、ふたりとも話をきいてくんなくなっちゃった
いなくなっちゃってて
ハー それでいじけてるんです
よー 世をはかなんでるんです
よー 自分なんかもう居なくなっちゃえば
いいななんて思ってんです
よー こなくそー、てなもんで
ねー「ウム、なるほどなあ」
「ウン、スイッチ切れよ」

「それはお父さん、あいての心に訴えるものが
なかったんだよ」
「ハー、なるほどな、けど、僕はこうしている今だって
ギニアでカカオを栽培している人に毎日こころうたれているよ」
「いきなりそんな話してもだめだよ
今日はミサやってるからとなりの教会でも
いってくれば」
「教会ねえ」
「ウン」
「教会ねえ」
「ウン はやくいけよ」

**********

ともだちはつっかけをはいて
すぐとなりの
もみの木教会というところへいった

「ハー
こどもか
おちこんだ時は
自分のお気に入り(ユアフェイバリットシングス)
を思い出せと
ジュリーアンドリュースが20世紀フォックス配給のサウンドオブミュージックの中で
言ってたな
修道女の生活かー あー

ハリヤマの針とからしのソテー
みみきかきついた 電子的ライト
むこうがわの原住民ー
それが私のお気に入りー
かー、とくらあ
あ、ついた」

プロテスタント教会では、正確には
ミサというのはただしくない
礼拝である
ともだちは
行きつけの神父にそう聞いた
でも
神父と呼ぶのも正しくはない
といつも神父と呼ばれる牧師はともだちに言った
しかし
ともだちが事あるごとあまりに神父さん
神父さんというので
牧師本人も、「神父でも
いいか」
という気になってきたという

寛容と
いい加減は
べつのもので
ある

ともだちは、すぐとなりにあるということもあって
悩み事があったり 仕事がさしせまったりすると
礼拝に行く
礼拝に行くというのか
礼拝をやってる様子をながめる
それで、その日は誰ともくちをきかないで
すぐ家にもどることが
多い

礼拝には
出し物がつきものである

カソリックの出し物といえば、
一時期、ブームにもなった
伝統 芸能
グレゴリオ聖歌だが
プロテスタントの出し物といえば
有名なのは
ゴスペル(スピリチュアル)である


神父(牧師)は、景気良く言う
「Now People,now People.....
いいか!、ハレルヤ!
神さんは
イエスを求めておる!イエスじゃ!
ノーじゃなくて、イエス!
それだけあれば良い!
おいそこの君、光は見えるか?
光は見えるか

光は見えるのか?


God wants a yes
James Hall & Worship and Praise

God wants a yes
神はイエスをもとめる
Oh yes
オーイエス
Yes to His will
イエス 彼のむねに
Yes to His way
イエス 彼の行く先
When the cares of life weigh you down
浮き世の苦労が重くのしかかったときは
Just know that He's making you
ただ彼がお前をつくったのだと知れ
He's molding you
おまえを形作ったひとを
Come what may
なにがあろうと
It's still
まだまだ
Yes
イエス
Yes
イエス

I'll do what You say
きみの言った通りに
Go where you want me to go
きみが行ってもらいたいと望む場所へ行けよ
Not my will
自分の意志でなく
But thy will be done
汝の望まれるままを
Yes
イエース
Yes, Yes
イエス、イエス
(Chorus)

Yes, Yes
イエス、イエス
My soul says yes
わたしの 魂が 「イエス!」という
Come what may
なにがあろうと
It's still
まだまだ
Yes
イエス
Yes
イエス

I'll do what You say
きみの言った通りに
Go where you want me to go
きみが行ってもらいたいと望む場所へ行けよ
Not my will
自分の意志でなく
But thy will be done
汝の望まれるままを
Yes
イエース
Yes, Yes
イエス、イエス

「いいか!、ハレルヤ!
神さんは
イエスを求めておる!イエスじゃ!
ノーじゃなくて、イエス!
それだけあれば良い!
おいそこの君、光は見えるか?
光は見えるか

光は見えるのか?

まっくらなお前のひとみに
光はほんとうに見えるのか?

神を信じようとしない
お前に
光はくるのか

それはいつくるのか?
夜か?
朝か?
ほんとうにくるのか?

おい、
そこで座って
いねむりこいてる君
いますぐ
答えろ!」

入り口で、うとうとしながら
その光景を見ていたともだちの
足もとは
光で照らされ
やがて
かすかに
浮かび上がった
光の文字で

"Chocolate Customization
(チョコレート カスタマイズ)"


ともだちの顔はひらめき
神父へ てをふり
さけんだ
「見えましたよう!
見えましたよう!神父!見えた、見えたんだ。神父!
僕には見えました!分かった、分かったんだ
神父!」

「だから
俺は 
神父じゃない!
何度いえば
わかるんだお前は!?」

ともだちはそれを聞かず
すぐ家にもどり
冷蔵庫にとめておいた
一万円札をにぎりしめ
電車へ
とびのった

つづく


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チョコレートカスタマイズ 11

プロテスタントは
カソリックを酵母として
たんじょうした
まったく新しい種(カスタ)だ

教会(カソリック)を母体にしながら
教会の全てを否定し
熱死へと導く

慣習(カスタム)にしたがい
教会(カソリック)のひとびとは
金で天国(美)を買おうとするが
金持ちだけが得するこのしくみを
聖書とてらしあわせルターはおかしいと言った
ひとびとはそこで教会という実装をみなおし
聖書を公開し、動的に参照する
てだてをまなぶ

あらゆる人のこころに聖書があれば
教会など不要だ
まちがいをおかさなければ
告白(懺悔)はいらない
みなすべてさいしょから救われていたら
カソリックはほとんど不要だ

もちろんルターとその仲間たちは弾圧された
それはそれは長い間
しいたげられてきた
しかし
虐げられれば虐げられるほどに
キリシタンはその心根を強く持つ
キリスト自身が示した道だ
長い道のりをへてプロテスタントは
芽をだすだろう
魔女狩りで科学が失われなかったように
このふたつは
黄金とともにこの世を支配するだろう
そして黄金と忍耐と従順の真ん中に
いるのは
カルヴァン(=ククルカン)だ

「キシュル、これからおまえおーこなごなにしてえー
そのあとー、すべてのあぶらをとりのぞいてえー
純粋なココアと、バターにしてー
バカどものつくっているあの堅いチョコを
つくってやる
しろいかおしたばかどものつっくるものが
キシュル
わたしにできぬわけがない
キシュルルルル」

製法は 完璧だった
いにしえの 神のたべもの
熟成させ、それを撹拌し油をわけ
再度それをまぜあわし かたにながしこむ
しかし 冷やした段階で、ぼくのからだには
みにくく 白い はんてんが浮き
あがる

「カ、カビ?」
こびとのひとりのおじさんが
言う
「バかもの?水分が5%もないところで
カビなどはえるか!おまえはなんねん
神のつきびとやっとるのじゃ ばか
これはブルーム
あぶらがうきあがって
このような白いうどんこ病の
ような斑点になる
くちにはいるものだけあって
このみにくさは
致命的じゃ
何が悪かったのだろう
何かが足りぬのか
人間ども
ああ、にくたらしい
今や土着カソリックの神となったわたしが
なぜにこんな クズの
ささいなことでくろうするのだ!」

しかし、あじはいいかもしれませんと
おじさんのひとりが言い
ちゃいろくなった
僕の指をぽきりと折り
ククルカンはくちにふくんだ

「ブラッディヘル(bloody hell)!」

その指をおじさんの顔面めがけて
ふきだした

「まずー!こんなも
ん喰えるか!」
ククルカンはいっきにまくしたてた
「なめらかさがない したざわりがさいあく
そしてなんだいこの臭い匂いは?そし
てなによりにくらしいのが
このブルーム、ブルーム、ブルーム」

ククルカンは
うらめしそうに
にじ色した六本の指で
僕の肌をなでる

「肉ばかりくっとるからこんなもんがで
るんじゃ、このブタが!ブタ
ブタ!ブタ!みにく
いブタが!」

「ウィ、ウィズダム」ぼくは
もういちど
祈った

ククルカンのわきで
聖書のべんきょうをつづけてい

カルヴァンはいう
「すべては
この男の傲慢さからくる
ヨブ記で、ヤーベが、長々と人間共にのべた
ことを、お前はまだわかっていない


おまえはつり針でわに(リヴァイアサン)をつり出すことができるか。
糸でその舌を押えることができるか。
おまえは葦のなわをその鼻に通すことができるか。
つり針でそのあごを突き通すことができるか。
これはしきりに、おまえに願い求めるであろうか。
柔らかな言葉をおまえに語るであろうか。
これはおまえと契約を結ぶであろうか。
おまえはこれを取って、
ながくおまえのしもべとすることができるであろうか。
おまえは鳥と戯れるようにこれと戯れ、
またおまえのおとめたちのために、
これをつないでおくことができるであろうか。

商人の仲間はこれを商品として、
小売商人の間に分けるであろうか。
おまえは、もりでその皮を満たし、
やすでその頭を突き通すことができるか。
おまえの手をこれの上に置け、
おまえは戦いを思い出して、
再びこれをしないであろう。

見よ、その望みはむなしくなり、
これを見てすら倒れる。
あえてこれを激する勇気のある者はひとりもない。
それで、
だれがわたしの前に立つことができるか。
だれが先にわたしに与えたので、
わたしはこれに報いるのか。
天が下にあるものは、
ことごとくわたしのものだ。
わたしはこれが全身と、
その著しい力と、
その美しい構造について黙っていることはできない。

だれがその(リヴァイアサンの)上着をはぐことができるか。
だれがその二重のよろいの間にはいることができるか。
だれがその顔の戸を開くことができるか。
そのまわりの歯は恐ろしい。
その背は盾の列でできていて、
その堅く閉じたさまは密封したように、
相互に密接して、風もその間に、はいることができず、
互に相連なり、固く着いて離すことができない。
これが、くしゃみすれば光を発し、その目はあけぼののまぶたに似ている。
その口からは、たいまつが燃えいで、火花をいだす。
その鼻の穴からは煙が出てきて、
さながら煮え立つなべの水煙のごとく、
燃える葦の煙のようだ。
その息は炭火をおこし、
その口からは炎が出る。
その首には力が宿っていて、
恐ろしさが、
その前に踊っている。

その肉片は密接に相連なり、
固く身に着いて動かすことができない。
その心臓は石のように堅く、
うすの下石のように堅い。

その身を起すときは勇士も恐れ、
その衝撃によってあわて惑う。
つるぎがこれを撃っても、
きかない、やりも、矢も、もりも用をなさない。
これは鉄を見ること、
わらのように、
青銅を見ること朽ち木のようである。

弓矢もこれを逃がすことができない。
石投げの石もこれには、わらくずとなる。
こん棒もわらくずのようにみなされ、
投げやりの響きを、
これはあざ笑う。

その下腹は鋭いかわらのかけらのようで、
麦こき板のようにその身を泥の上に伸ばす。
これは淵をかなえのように沸きかえらせ、
海を香油のなべのようにする。
これは自分のあとに光る道を残し、
淵をしらがのように思わせる。
地の上にはこれと並ぶものなく、
これは恐れのない者に造られた。
これはすべての高き者をさげすみ、
すべての誇り高ぶる者の王である」。
」*1

つまり
神のしくみをすべて 人間がしることはかなわない
サルどもに 受験数学教えるようなもんじゃ
巨視的
にみたら、お前はただの
ココアバターの
かたまりでしかないと
しれ
ちびで ぬけのない
まむしの子よ
神の智慧
神のすがたかたちをなぞったところで
どうにかなるもんでもない
猿真似にすぎぬ
無駄はやめろ 無駄だ

チョコレート
カスタマイズの
失敗を ここに
宣言する」

やりなおしじゃ

ぼくは足下からくずされ
大きな吸引機ですいこまれる

その刹那
ククルカンの背後にあるものすべて
ちり、あくたもふくめてぜんぶが
砂糖でできた
大陸なのだと気づく
この砂糖は ほとんどすべての
世界の富に ひってきする 分量
アリとして生きるわれわれの
我々の持つ富、カロリー(熱量)と
をゆうにすうせんばいは うわまわる
嗚呼
ひとかけらづつでもこれを
もって帰ることができれば
あらそいはやみ
貧困がなくせるかもしれない

ぼくはチョコレートの心臓をてにいれ

アステカの神が
太陽を恐れ
つなぎとめるために
流した汁よりも濃い
神のジュースが
このからだを流れている
そして
その汁を
この
追放された神は
洗練させ
巨大な塊にする
膨大な砂糖の大陸で
僕の体が、酵母になるのだ
そうなれば
何かとても大きなものを
私は手に入れる
しかし
その一つとして
持ち帰る事はできないのだ
なぜなら ここは神の国であって
人間の世界ではないから
ぼくはまたすべて忘れてしまうだろう
いちからおぼえなおし 考え直さなければいけない
数えきれない暴力ののちに
私の伝えたい事は娘たちにうけつがれる
だろう
私ののどはねじきれ
悲しみに胸がはりさけそうだった
ああ
ここにある富
このひとかけらでも
持ち帰ることができれば!
われわれは豊かに
あらゆるひとが
豊かに
暮らす事ができ 世の中の貧困は
なくせるかもしれない
この
知恵の実と砂糖を
持ち帰ることができれば

「ウッヒ」
完全にこなになったぼくは
強引に
吸引され
また
吸引され
また

つづく

*1
http://bible.monochro.com/index/14174/#ln14174より引用したものを若干改変


ぼくのなかの、カソリックな部分と
プリミティブな部分が
とけあって
まざろうとしている
からだからながれるこのえきたいが
そうよばれるのではなく
憎しみとやさしさが
まざりあって
僕が
チョコレートになるのだ
両腕はあさぐろくなり
つけたした部分の
色がまざりあっていく
悲しみと喜びが
まざりあっていく
邪悪とせいぎが
溶けあっていく

声はいう

「スペインの社会政策は
スペイン人
インディオ
アフリカ人どれい
それぞれが
同一集団内でめいめいべつに
交配することを理想としていた

そのためアメリカには
政治・経済権力を担う少数の
スペイン系白人と
その下に位置する 大規模な
原住民階層
そして社会の最下層たる広範な
奴隷集団という
三つの集団を基礎とする
階層化社会が生まれるはずであった

確かに奴隷に限ってみるなら
素性もしれず邪教の罪を背負った
軽蔑すべき最下層の人間
として扱われたが

全体としてスペインの理想を実現することは不可能であった

三つの人種集団は上位、下位と大量にまざりあい
スペイン人が
”カスタ”
と名づけた数々の新たな人種がたんじょうした。」*1

声はまだつづく


一般に、スペイン人男性の相手
---婚姻、婚姻外を問わず----
はインディオとアフリカ人女性であり
17世紀にはインディオ系、アフリカ系、スペイン系のメスティーソ(混血)
18世紀にはほぼ例外なくヨーロッパ系メスティーソ
すなわち白人の血が濃いクリオージョとメスティーソ女性
が一般的であった。


そこに
おたがいを尊重することがなかったと
なぜ君はいえるだろう
子どもをつくるふたつのあいだに
人種の垣根をこえたものが
まったくないなどと
だれが思うだろう
あるいはぎゃくに
妻は夫を、夫は妻を
虐げることは
ほんとうにないのか?


スペイン人とアフリカ人のカスタをムラート(ブランコ)
ムラート(男)とスペイン人(女)との貸す田をムラートモリスコ(ブランカーン)
アフリカ人男性とインディオとのカスタはパルド(サンボ)
コチョ、カニブーホ、チノ、ホローチョ、ロロ
パルドとインディオとのカスタをムラートロボ(アロバート)
カバレー、カフーゾ、カリボーカ、クリボーカ、カブラ
アフリカ人男性とパルド女性のカスタをムラート、プリエト
そして、スペイン人とインディオのカスタをメスティーソ(クリオージョ)
カスタはまざりあい、どんどんバリエーションをふやしていく


ぼくのからだは腫れあがり
小人たちはよこたわったぼくのからだに
バナナの皮をかぶせていく

インディアスは言う
「君の体は、これからどんどん腐って行く
ボードレールの時代に腐敗は悪徳となったが
それは
フランスの保守的なカソリックの美の
うらがえしである」

ぼくは答える
「サントブーヴは言う
詩の領域では一切のものが題材になる。
ラマルチーヌは大空をとりあげた
ヴィクトルユゴーは大地と大地以上のものを取り上げた
炉端や、田園生活をとりあげた人たちもいる
テオフィールゴーチエはスペインとその豊かな色彩をとりあげた
その後になにがのこっていたか
それこそボードレールのとりあげたものであって
彼はいわばそれを強制されたのである」*2

インディアスは答える
「フランスの領土に、未開の地などない
見方をかえただけの、カソリックの美の追求だ

ククルカンははじめ、われわれに
知恵の実をくれた
その対価はけっしてやすいもんではない
民族はほぼ全滅し
そのかわり新しい民であるアフリカ人が
この地で虐げられた
その数は一億にもなるという
これを
カソリックの
腐敗と呼ばれても
いたしかたがない

しかし
我々はあたまをひくくしよう
パパカサスがおしえてくれたように
こうべをたれて その残虐さとわれわれの
くるわんばかりの憎しみもうけいれよう
君もその君のからだに起こる変化を
腐敗とはよばずに
熟成(発酵)といえ」

ぼくはめをとじた

「発酵には二つのステップがあり
最初はまず空気のないところで起きる
砂糖が酒(エタノール)に変わる生成変化だ
キリストが水をワインにかえたように
カカオ糖はカカオ酒になる
厳格な戒律と権威の下で
君は成功の誉れに酔いしれる」

ぼくのからだはやおら熱を帯び
完璧なルールの下で頬があからんで
うっとりする
ぼくのからだはとけはじめ
ゼリー状のものになる(ドレーニング=ペクチンの分解)

「次のステップは、空気が入りこむところで
起こる、これは端的にいえば
酸化だ
酸化がはじまれば、活動はよけいにせわしなくなり
たいおんはじょうしょうし
やがてすべては
熱死する

このステップにより、純粋なものだけが残る
液化したおまえのからだは
ほとんどが水とガスだ
カルヴァンが成したような
徹底的的な規則の上で
君の熱は頂点に達し
その熱が水を蒸発させ
熟成から七日目
個体としての君はしぬ」

カルヴァンはいう
「そして死体にのこるのは、予定通り
やわらかさ(アミノ酸)、あまさ(還元糖)、そしてなめらかなにがさ(ポリフェノール)
である
君の体の大半を占めるものはバターだ
たべものとしての君のなめらかさを決めるのも
このバターなのだ

人間のバターは
血と成分の似通った
乳から
油分だけをとったものだ

そのようにして得た血のあぶらは
溶けやすい
なぜなら 構造が純粋さをこえ
単純となるからだ」

純粋さをこえた単純さ
カルヴァンが求めたもの
ひとびとがアリのようにはたらき
アリのようにものをため
アリのように考えること
カルヴァンが求めたもの

アリがアリであるために必要なこと

ヒトが教会を通じて神の国に入ることとは
当時むじゅんしていた
アリはアリなりの
シンプルな構造を持ち
教会(カソリック)にもんくを言う
その虐げられたアリたちのことを
カソリックは
プロテスタント(文句を言う者)
と呼んで
きらった

しかし、カソリックを酵母として
プロテスタントははえやあぶのように蔓延し
個性のめざめがおこる

つづく
*1「ラテンアメリカと奴隷制」Rメジャフ
*2「パリの憂鬱」河盛好蔵

チョコレート煉獄 1

(煉獄:古くは「浄罪界」とも訳され、主にカトリック教会の教義において、死後地獄へ至るほどの罪はないが、すぐに天国に行けるほどにも清くない魂が、その小罪を清めるため赴くとされる場所である。ただ、第2バチカン公会議以降の教会の現代化の流れにより、現代のカトリック教会で煉獄について言及されることはほとんどない。(Wikipediaより))

あれはワルプギスかソクラテスか
泡をふいたともだちのからだは
また
どこか遠くへとばされた





ワシャT



メタフィジックインスタレイション メタフィジックインスタレイション
カップコマリマス
メタフィジックインスタレイション コマック
ユクツクリツクリ クツリツクリツ
カップコマリマス
ユクツクリツクリ クツリクツクリツ ソックリコ ソックコ
カップガナイテイマス
ピーポン
イィサンオニイィイイサンイィサンオニイィイイサンイィサンオニイィイイサンイィサンオニイィイイサンイィサンオニイィイイサン
ピーポン
「ョコレート」
ビ________________________________________________________________
ワシャT
ィニャー。。。。
キニャー。。。。
ワニャー。。。。
ワッハ、Tワッハ、Tワッh
********
ビ「ここは
どこだろう?」
どこだろう


めがさめたぼくがみたものは
埠頭にある倉庫の一室
そこで巨大なかまどをもって
ゆげをたてている
調理器具
せせこましく
うごくどれいたちと
そいつらに指示する
色とりどりの鱗を持つにんげん
の大きさをもった

へび

白いにんげんの顔をもち
ガの羽をもつ
へび
口はなないろにかがやき
なめくじの舌がついていて
にじいろのまばたきを何度も繰り返し
羽と、ロロロロという声と、両目のまばたきが
それぞれべつの
リズムでうごいている
へび
の魔物
というのか

「ロロロロッロ!」幾人かのこびとがそこでははたらいており
数名は
熱心に楽器を叩いている
たいはんはびっこで、片足の筋を
切り取られているようすだ
った

ひとのかおをもったへびには
かたほうだけ乳房があり
もうかたほうが切り取られ
焼きごてをあてたように
ただれている
乳房はたれさがり
黒や、虹色になる
汁がたれている
へびは
小人たちをつかって
巨大な鍋を
木製のかきまぜ棒
モリニーリョ

まぜている
ほおが、ナイフで
そぎおとされている
ものたちもいる!

「ロロロロロー、
チガう、チがウんだよこのボケらすどもれが!
いいか、チョボクレ、そこにいれルのJhaaaァあない
汁いれろー、二がジルぃれロー、すぐいれろー
バッカ、T、バッカ。。。」

むちのおとがしなり
それがまぶたを直撃すると
小人たちは目の前がまっらになって
泣く
太鼓のおとはだんだんきつくなり
小さな太陽が、まどのそとからみえていたが
巨大ななまずのようなくちが
太陽をのみこみ
太陽がうんことなって
鍋につならる行列に
到達するごろには
ひとつの
木の実が生まれている
へびはすかさず
その木の実をとってきて
両腕をきりとられた
このぼくの目の前までやってくる
なめくじの舌は
ふたまたにわかれ
触覚がぼくのほおをなぞる
ぞろり
と音がして、それから、
思い切り、木の実をバーン
もっかい 景気良く

バーン

とぶつけられて目の前に青い火花が
ちり、脳のなかに焦げ臭い匂いが
たちこめる
ぼくははなじをながしているもよう
なまあたたかい
歯にちがしたたる

へびはギャギャギャロロロとはじめへんなわからない
こえをだして
から その木の実を「これは
カカオだよ!」といって僕に見せびらかした
「これは
カカオだよーっ!カカオだよーったら、カカオだよオオオオォォォー!」
といって、なんども、なんども
ぼくを殴る
それはもう
とても痛いのだし
つらい
こぶがつぎつぎとふくれあがり
なぜだか
体中にみみずばれが
できて
ひりひり
とする

「カカオだよ! 
カカオだよ! 
カカオだよー! 
カカオだよ!」

ウッヒャッヒャッヒャッjヒャー カカオだよ!

ぼくはおなじようになるために、へびになるために
同じ声で絶叫した。ぼくのこえはしわがられていた
声がすりかえられているのだ
けれども 僕はがんばっていった 
カカオだよ!
カカオだよ!

パッカーン!パカパカ....
パッカーン!パカパカ パカパカ

パッカーン!パカパカ....
パッカーン!パカパカ パカパカ

ジドウシャ ワシャワシャワシャ
クジドウシャ ワシャワシャワシャ

ガガガガガガガ ワカドカ ウーワカドカ ワカドカ

クシャクシャクシャクシャクシャクシャクシャクシャクシャクシャクシャクシャクシャクシャクシャクシャクシャクシャクシャクシャクシャクシ
クシャクシャクシャクシャクシャクシャクシャクシャクシャクシャクシャクシャクシャクシャクシャクシャクシャクシャクシャクシャクシャクシ
クシャクシャクシャクシャクシャクシャクシャクシャクシャクシャクシャクシャクシャクシャクシャクシャクシャクシャクシャクシャクシャクシ
シャクナッtョコレート カスタマイズ」
パッカーン!パカパカ....
パッカーン!パカパカ パカパカ
パッカーン!パカパカ....
パッカーン!パカパカ パカパカ

パラパラパラ
「ョコレート カスタマイズ」

ビ________________________________
ビーMウワッチ
ビーMウワッチ 
ビーMウワッチ
ニシキヘビニシキヘビ
コードネームハニシキヘビ.....チョボクレ
ワッシャー音はかき消されて
ぼくのいのちの火も
消えかけようとする

くじけそうになったそのとき
まぶたのよこから
きらきらと
光るものが
ながれる

「ウイズダム(かしこさを)」
僕は言った、

それは
祈りの様にぼくにちからをあたえ
神話のように
ぼくはよみがえった
ぼくは、いままた、ぼくのからだの主人になるのだ
太陽は、ぼくの心臓になるのだ
ちきゅうはのみこむのだ
ウイズダム
ことりが、僕のあたまにとまった
こえの調子はととのい
へびに
いう
「きみは、
君の名は、
ククルカン
だろう?カカオの神と呼ばれ
いまは、追放された身の
ククルカン(カツァルコアトル


へびはうれしそうに、人間のかおまねをして
髪をふりかざして
「ククルカンだー。そうだー。くくるカンだよー。
おいしいうろこだヨー、べたべたニー
そして!これが!
カカオだよ!」

といってまたぶった。さんどめの折檻(せっかん)
でぼくのからだは
ふっとんで、よくわからないが
木のようなものに
ぶつかった
がすぐ
水をかけられて
目をさまされる
ぼくのちくびからも黒い
しるのようなものがにじんだ
ぼくの娘ふたりは
そのせいぶんやぶんりょうを
しらべ、丁寧に書きとっているのだ!
おい、きみたち。まぶたがはれて
まえがみえなくなったぼくは
くちもはれあがって声をだすのがつらく
いうのをあきらめてしまった

「ジャー、ギャオロ、ギョロ
おまえをたぶる(食べる?)まえに
これをやろう」

それは
カカオだよ!

カカオだよ!

カカオ! カカオ! カカオ!

ぎゃぁー。ワ、チョロロロロロロロ
チョロロロ
てのひらから
目から
口から
ひたいから
なさけなく
チョコレートが
ながれていく

つづく




インディアスたちは
はじめはスペイン人たちを歓迎した

なぜならば
かつて
テスカトリポカ(ジャガーの神)にはめられて
東の海へ消えて行った
ケツァルコアトル(ククルカン)が
帰って来たのだと思ったのだ

彼らは珍しいものをもっていたし
ケツァルコアトルは白い肌をしていたし
「セーアカトル(一の葦の年)」
に、彼は帰ってくるという
言い伝えで
その年は迫っていた

スペイン人に殺される人の中でも
その言い伝えを
信じるものがいた

コルテス
彼は
蛇の神
ケツァルコアトル(ククルカン)の
生まれ変わりなのだと

たたかうまえから
勝負は決まっていたのかもしれない

行儀の悪いスペインのごろつきどもは
インディアスのよめさんたちにおそいかかり
てごめにしたあげく
インディアスの逆襲にあう
憎しみは憎しみのチェインを呼び
村ごとすべて、焼き払われ
犬がインディアスにおそいかかり
天然痘も猛威をふるい
アステカ文明は
地球上から無くなった
のこったのはわずかな生き残り

広い熱帯の土地だ

「そこへ」
やってきたのは、不幸にみそをぬって
やいたような
アフリカの
どれいたちだった

「アフリカのドレイにも甲乙がありましてな」*1
「ホラ捨てろみたいな?」
「フォラステロね。(だじゃれはしんようとおとすぞ!)

これらはスペイン語でカスタ(種)と呼ばれている
ギネア種には
ヘローフェ、ベルベシー、ビアファラと呼ばれるカスタがあり
16世紀の前半の奴隷のたいはんはここから供給された
16世紀末には、奴隷の枯渇からか、少し南
シエラ・レーネ産のカスタ
これにはサペ族、ミナ族が輸出された
16世紀末から17世紀にかけては、更に南にいって
サントメ・カスタ、ノボ・カスタ、テラノバ・カスタ、コンゴカスタが
どれいさんぎょうのはながたとなった
中でもサントメは重要などれいのきょうきゅうげんだったが
オランダに占領されてからはさらに南へ
アンゴラ・カスタ、マンマンゴ、ロアンダ、ベンゲーラと呼ばれるカスタも
この地方からとれた」
「とれた?」
「ウン、奴隷というのは、アフリカの王国に昔からいた役割だが
そんなに数がいるわけじゃないから、後半になると奴隷は狩りでとったそうだ。
あと、数は少ないが中国人のどれいはチーノといった、もちろん日本人がそこにいれば
チーノと呼ばれただろうみわけなんかつかなから」
「なんにんぐらい?」
「数にこだわるね。しかし、実際良くわかっていないんだ、ほとんどが
犯罪行為だからね、ほぼ黙認の
しかしある本によると、海で死んだり、狩りでころされたりというのも
ふくめて、全部で一億人と計算したものがあった」
「いちおくにん」
「記録に残ってないから、なんともいえないんだよね、でもまあ数百万人
というのは確実。
アフリカ人は、とても良く働いて
あたまもいいから
ひっぱりだこだった
かのラスカサス
「インディアスの破壊についての簡潔な報告」
であれほどインディアスを擁護したひとでさえ
始めはあんまり便利だから
アフリカ人どれいを送ってくれっていってたぐらい
だいたい1年こきつかえば
もとがとれたそうだ
でも丈夫だから
15年はもったそうだ」

チョコレートの豆の品質は
クリオロ種、フォラステロ種
だったが
どれいたちの品質は
パルメーオとカリンバによってしめされた
パルメーオは、どれいがどれい一人分にたる条件

身長は170センチ以上、じょうぶな体である事
がじょうけんで
カリンバはそのドレイがパルメーオをみたしているという
こと
そして「合法的な」とりひきによって得られたどれい
であることを示す烙印のことである
カリンバはどれいたちの太もも、背中、むねなどに
焼き印した
もちろん
ちょっとやそっとじゃ品質の
ほしょうが
消えないように

どれいたちには、細かい属性がつく
まず
年齢、7歳までを
ムレキージョ
11歳までが
ムレーケ
16歳までを
ムレコーンとよんだ

スペイン語をしらない「未処理」のどれいを
ボサール
スペイン語をおぼえた「教育された」どれいを
ラディーノ
「現地産」の
クリオージョ
もちろん、教育されてないものより
教育されたもののほうが、高く売れる
スターウォーズ
今ではエピソードIVと呼ばれる砂漠のタトゥイーンの
シーンで、C3POとR2D2は売られているが
あんな感じを
アフリカ人に適用したと
思えば良いのか
映画は教師であるとは
故淀川長治先生の言葉である

どれいのねだん アステカでは、カカオ豆で10粒ぶん
そうそう
カカオは、食べ物であると同時に
アステカでは通貨の役割をしていた
年貢米(ねんぐまい)
みたいなものとおもえばよい
価値は
200粒で1ドル
ちなみにカカワトル一杯で
50粒のカカオを消費する
これは丁度、大きめのカカオポッド
一個分だ
ポッド一つで
どれいが5人 

アステカの巨大都市
テノチティトラン(Tenochtitlan)
を統治した
モクテソマ王は、日に50杯のんだ
ということはこれはどれい250人ぶんの
生き血をのむのと同じ事だったが
スペイン人はアステカのどれいたちは
「はたらかない」といってきらった
そこで、アフリカの奴隷

スペイン人は、アフリカの奴隷のとりこ(奴隷)
になった

これらどれいのなかで
きらわれたのは欠陥品(タチャニ)と呼ばれるもの
たちで、多くはいわゆるマエモチ
クリミナルレコード(前科)をもつ
罪人である
これはシマローンと呼ばれ
バイヤーから忌み嫌われた
あるいは逃亡したものをシマロナーヘと呼び
浮浪者となったものをバガブンターとよんだ
多くのバガブンターは、徒党を組んで、盗賊になったりもしたが
そんなものたちばかりではない

インディオのいのちも、粗末に扱われたが
アフリカ人の場合にもこれにあてはまる
一説によると
窮屈な船の中で
三分の一のどれいはしんだ
それでも、どれいしょうにんのこころはいたまない
なぜなら、それでも、十分にペイする商売だからだ
どれいのねだんが
もしものすごく高いものだったら
どれいしょうにんは
もっと
どれいたちをしんせつにあつかっただろう
これは
間違いないだろう

しかし、なぜこのようなことが
可能になったのか
まず、アメリカから大量の金がヨーロッパ
ヨーロッパからアフリカへは
拳銃 拳銃をつかってアフリカから
アメリカへどれい
このような基本的なサイクルの中に
砂糖、カカオなどの貿易も含まれ
インドの茶の生産がととのったころに
錬金の秘術の集大成ともいわれる
あるいはカソリックの、教義の中枢をなすかたち
黄金の三角形がかたちづくられる
「それが、三角貿易だ」
といって、
おとうさんパパであるところの
ともだちは、三つの○を三角形でむすんだ
むすんだあたり
こっからいっきにオリエンタルでの「紅茶大戦争」
及び「呉服大戦」にはなしがつながるところ
で、次女が
「つまんない」
といったわけだ。

次女よ
きみはただしい
こんな歴史、あるいは隠語のようなスペイン語が
後世に
何の役にたつものか こんなふこうを
ならべたてて
何が面白いものか!
次女よ
きみの不愉快は
わたしにはわかる

わたしがもし見知らぬはくじんにパブでよびとめられて
なにもしらないあおいひとみが
「ねえ、君の先祖ってチーノ?」
と聞かれたとしたら
そいつがなにもしらないとはいえ
ブチぎれて、そいつのあたまをモップで
スイカのように割り
そこらへんのねんりょうをぶちまけて
そいつのからだにに火をつけてしまうだろう*2

エーメン

ペンが剣よりつよい
というのは
こういうことだ

舌からはつるぎ
胸にはなみだの川
ペンは剣よりも強し(The pen is mighter than the sword)
しかし、それは、現実のつるぎで
しかえしされることを覚悟したほうがよい
無知は
白無垢(シロムク)は
ここでは純粋さをあらわすのではなく
愚鈍さ
=罪をあらわ
すのだから

モンマルトル作「インカ帝国の滅亡」に*3
インディオをころしにころした残酷なカソリック教徒
スペイン人 ダビラ。そのダビラの無垢な息子が
同じカソリック、ラスカサスの保護下にある
インディオの集落につかまる
というシーンがある
おとうとやいもうと
兄や姉
父や母
そして、息子や娘 家族
をころした男の息子が
すぐ目の前にいるのだ!
あるいは
アンソニーバージェス「時計仕掛けのオレンジ」*4で
昔強姦に入った家に、改造後のアレックスは
何も知らないでかくまってもらうことになる
つまをごうかんし 死に至らしめた
あいてが一つ屋根の下にいる!

カソリックは、このようなときにも
落ち着いたものごしで
語る言葉を持つ
一方の手にはつるぎ
もう片方には言葉
モンマルトルのラスカサスは
首の皮一枚でつながれているような
ダビラの息子に言う

「ところで、
君が陥っているこ
の惨めな状況から
ぜひとも学んでもらいたい
教訓がある。
偉大な役にたつ教えだ。
すなわち
強者の権利は卑劣な権利であること
インディオの側が今度はその権利を行使し
仕返しを行うとしたら
あの残酷なダビラの息子はとしては
いかなる責め苦をも覚悟しなければならないこと
人間は本来弱い存在であること
君の立場に置かれれば、誰でもびくびくしおそれおののくこと
不幸と背中合わせに生きるにんげんが
慢心に陥る事は狂気の極みである事
いつ立場が逆転するか分からぬ人生で
情け容赦なくふるまう人間は
たちが悪いばかりか浅はかであること。
いいか、これが
教訓だ」(マンモルテル インカ帝国の滅亡 第14章)

しかし、ともだちのかかえるちしき、じょうほうが
この教訓に到達するのはいつごろだろう
わたしはめをつむる ゆびおりかぞえる
たとえばそれが
2月14日
バレンタインデー
までに間に合うというのか

とりあえず、ホワイトボードに図を書
きはじめたともだちをみて
次女は、まるで悲惨な、むしでもわいたような
まゆげのかたちをのこしながら
「それが、どうしたの?(So what?)」
と答えた。

「ウム、
だからそ
の、チョコレートはこのような多大なギセイのもとにだね」
「まンなイ」
「なんだって?」
「つまんないっていったんだよ」
ともだちのかおは、いつもよりつちけがまして、
なんどかまばたきをして、フウフウいいながら
けんめいにはなしをし
「つまんないってったってね、つまんないったってね
フウ、それが
真実(しんじつ)、というものは面白
いだとか
つまらないだとか、そういう、なまやさしい(生易しい)もんじ
ゃないんだよチョ
コレートでもなんで
もだ
次女。
ぼくたちは
その事実に少し
でもち
かづいてだね、これが
真実か
というぎ
りぎりのセン
でもって。。。。。」

これが真実かというギリギリの線
長女がアーといいながら
それを制し
た、
「アー、ダー
次女のいうとおりだ。
確かに
あんたの話は
そこはかとなくだが
つまらない
まずまわりくどいし
そんなもってまわった言い方しても
誰も聞かない
でもって
あんた
それで十分じゃないか」

「しかし、しかし、しかし。。。」
真実、情報、錯綜するいろいろなもの
まやかし、チョコレート、まやかし
どれい、しんじつ
しんじつのどれい フウフウ
チアノーゼ 「そうだ、つまんない
つまんない バカ」

「ん?なんか、さっきから棒読みだな、君ら、
それ紙読んで言ってないか。。。言わされてないか?」
「おとうさんの、朴念仁。ロボトミー!」
「お、おいおい。。。」
「台所しらず、偽悪者、左翼くずれ、右翼あがり」
「おいおい」
「うるさい、おとうさんの○○○○○!(思う所あれば好きな言葉をいれよう)」
「う、あ、、、ヒック。。」
ともだちは
それをきき ショックで
ひきつけをおこし
泡をふいて
ななめに
たおれた

つづく

*1 「ラテンアメリカと奴隷制」R.メジャフェ
*2 「フードゥームーンの下で」マックレベナック(ドクタージョン)
*3 「インカ帝国の滅亡」マンモルテル
*4 「時計仕掛けのオレンジ」アンソニーバージェス


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